妊活から二人目の出産と育児

自宅で精液検査してみたら少し安心して少し不安になった

男性が原因となっている不妊の割合は実に全体の半数にも及ぶという事実が今や常識となって、不妊治療は女性だけのものじゃないという認識も高まりつつある昨今、自分の精子の様子が気になるという方は多くなっているのではないでしょうか。

女性と同じように男性も日ごろから自分の生殖能力に注意を払って、ストレスを溜めないようにしたり酒やタバコを控えたりと日常生活に気を付ける必要がありそうです。

加えて、結婚前に不妊検査を受けて不安を解消しておくと言った工夫ができても良いのですが、いざ子どもができないという事態に陥らなければ、わざわざ自分で病院に行って精液検査を受けたり、性器の触診を受けたりなんかしませんよね?

それでも、結婚を間近に控えているとか精力に自信がないという方はできる検査はしておく方が良いでしょう。

とは言え結婚もしておらず不妊の可能性がまったく分からない状態では、病院で検査を受けようとしても渋られるかもしれません。

最近では自宅でできる精液検査サービスが充実しているので、最初から病院はちょっとなという方はまずこういったものを試してみることをおすすめします。

今回は2種類の自宅でできる精液検査を試してみました。

今回利用した自宅でできる精液検査サービス

今回使用した自宅でできる精液検査は以下の二つです。

・OESによる検査
・ドクターズチョイスの精液検査キットB

OESは郵送にて検体を送ることで精液検査をしてくれる会社です。

注文後、送られてきた検体入れに射精し、それを送り返すだけ。

結果は登録したアドレスに送られてくるというとても簡単な検査です。

ドクターズチョイスの精液検査キットBは顕微鏡付きの検査キットで、自分で自分の精液を観察することで精液の状態を確かめるというものです。

こちらは(禁欲期間が3日程度過ぎていれば)届くとすぐに精子の様子を確認できます。

OESの長所

OESによる精液検査の長所は、なんといっても早くて簡単だということです。

今回は3回分(7,800円 送料別)の検査を注文しましたが、検体を郵送してから2日から3日程度で結果が届きます。

土日祝日は検査ができないので平日に郵送するという点に注意は必要ですが、注文してから2週間もあれば3回程度の検査を終えるには十分。

精液検査の結果はその日のコンディションなどによって変動すると言いますから複数回の検査をするのが基本です。

OESであれば、病院に行く必要は一切なく、郵送も郵便ポストに投函するだけの簡単な手続きで複数回の精液検査ができるのです。

OESの短所

OESの短所はないと言っても過言ではありません。

郵送では信用できないという方もいらっしゃるかもしれませんが、専門の器材が揃った施設で、臨床検査士がしっかり検査してくれるので、かなり正確な検査結果を知ることができます。

しかし、どうしても郵送だと検査までに数日かかってしまうので、検体の劣化は免れず、そこを加味して検査をするにしても病院で検査をするほどの正確性は見込めないという点は短所でしょう。

また、検体は以下のようなポリパックに保存します。
oes
少し見にくいかもしれませんが、右側の一番小さい袋に直接射精、口を同封されている粘着テープで塞ぎ、一回り大きなポリ袋に入れ、三つ折りにしてからクッション付きの黄色い封筒に入れます。あとはポストに投入するだけ。

厳重に包み込みますから漏れる心配はまずありません。

ただし、この袋に射精するのがなかなか神経を使います。あまり面白くない経験であることは覚悟しなければなりません。これで文句を言っていては罰が当たるかもしれませんが、短所のうちの一つでしょう。

OESの結果

結果は登録したメールアドレスに届きます。

意外なほど早くて驚いたのですが、初回はポストに入れた2日後、次は3日後といった具合に、かなり迅速に検査して結果を送ってくれます。
oesmail
平均値やWHOの基準値と併せて検査結果を教えてくれるので、自分の精子の状態が一般と比べてどうなのかがよく分かります。

今回の検査で分かったのは、精液量は平均より多いようですが、精子濃度が平均より少ないということは、精液に対して精子が薄いということでしょうか。

それでもWHOの基準は越えているので正常と言って良いでしょう。

今回は正常値だったようですが、仮に基準値を下回っていた場合、恐らくですがアドバイスのようなものが書かれることはないので、少し絶望状態になるかもしれません。

OESはあくまで検査。もし異常があれば、これを持って病院にいきましょう。

ドクターズチョイスの精液検査キットBの長所

ドクターズチョイスの精液検査キットBは、まるで理科の実験のように自分の精子を観察することができる検査キットです。

今回は2回分(6,800円 税抜き)を注文しました。

長所は、もっとも新鮮な状態の精子を観察できること。

そして数字ではなく、自分の目で精子が生きて泳いでいることを確認できるところでしょうか。

検査自体はとても簡単です。

説明書通りに行えば、精液量、精子濃度、総精子数、精子の運動量、精子形態が正常かどうか確認することができます。

自宅でこれだけの検査ができるのですから、もし、あまり不安はないんだけど興味本位で自分の精子を見てみたいという方がいれば、楽しく検査ができるかもしれません。

ドクターズチョイスの精液検査キットBの短所

OESに比べると、手元に届くまでに時間がかかります。海外からの発送なので多少時間がかかるだろうという認識はありましたが、今回は2週間程度かかりました。

その間に、OESであれば3回の検査を終えることができると考えると、時間的なデメリットは確実にあります。

また、検査をすること自体は簡単なのですが、その判定には戸惑うことが多いと思います。

多くはまったくの素人が自分で検査をすることになるはずですから、目で見た状態が果たして正常なのか異常なのか、判断しかねるということはあるでしょう。

ドクターズチョイスの精液検査キットBの結果

今回の実際に見た精子の様子を見てみましょう。kitb
最初はこんな風にピントがズレて、精子らしきものは一切見えませんでした。

全然いないと思って焦りましたが、しつこくピントを合わせると、見えるポイントがあります。

それが以下です。

kitb1
静止画では分かりにくいと思いますが、無数の精子が泳いでいるのが見えます。

とりあえず目に見えたので安心です。

しかしこの状態で、「精子の4分の1以上が活発に動いている」、「精子の半分以上が直進して動いている」という確認項目があるのですが、この確認が難しかった。

4分の1以上が動いているかと言われれば動いているだろうなと思ったけど、半分以上が直進しているかと言われると、首を傾げざるを得ませんでした。いや、認めたくありませんがほとんど直進しているヤツなんか見当たらなかった。

OESの検査では異常がありませんでしたが、こうして実際に見てみると、数値による検査結果にも一抹の不安を覚えます。

精液検査キットBの結果②

続いて、精液1mlあたりの精子量を計りました。

付属の希釈液にスポイトで測った1mlを混ぜ、その中から一滴を取り出し観察します。

kitb2
こちらも、最初はゴミみたいなものばっかりが見えます。

ピントを慎重に合わせて、精子を探します。

kitb3
見えるでしょうか。

ピントが合っている状態で、実際には動いている精子が見えるのですが、これは静止画なので分からないと思います。

実際に動いている精子を見る限りでも、少ししか泳いでいませんでした。

検査では16個のマスの中に泳いでいる精子の数を数えます。

7匹から8匹以上が正常(8個以上で精子液1ml中2千万匹以上に該当)だと書いてありますが、この結果だと、せいぜい4匹くらい。

かなり少ないです。

OESの結果でも、精子濃度が薄い可能性は見て取れましたが、こうしてみると疑惑が確信に変わるようです。

自宅で精液検査をしてみて

自宅で精液検査をしてみて、まず思ったのが、すごく簡単だということです。

自宅なので恥ずかしいこともないし、緊張することもありません。多少神経は使いますが、病院に行く時間や労力を考えればたいしたことはないでしょう。

検査結果については、OESでは一応正常、ドクターズチョイスの精液検査キットBでは多少不安の残る結果となりました。

どちらが正確かという問題になると、判断しにくいところがあります。

OESは正真正銘の検査機器でプロが判定してくれるというのは心強いですが、郵送に数日を要することがやはりネックになります。

それでもかなり正確な検査結果がはじき出されるようですが、仮に思わしくない結果だったとき、楽観する材料になるのではないでしょうか。

ドクターズチョイスの精液検査キットBの場合、病院やOESの結果のように精子の数を全て計測することは不可能です。

さらに目視での確認ですので、正常な精子の数や動き方がピンとこなければ、自分のコレは正常なんだろうか?という疑問は拭いきれません。

また、今回はOESと精液検査キットBで結果に違いが生じました。精子濃度が薄いという結果は何となく一致してるようですが、自分で検査してみた感覚だと自分で見た精子はOESの数値が示す印象ほど元気そうには見えなかった。

仮にどちらの検査結果も信用できるものだとすれば、その日のコンディションによってかなりの違いが出るということはある程度ですが身を持って実感できました。

その日により精子の調子が違うということは、病院に行く場合でも一度の検査では何とも言い難いことがあるのかもしれません。

そう考えれば、自宅にいながら簡単に精液検査ができることは、とてもありがたいことだと思います。

今度はちゃんと病院で見てもらおうかなという気持ちになりました。


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