妊活から二人目の出産と育児

乳児湿疹に悩むお母さんに知って欲しいこと

赤ちゃんの肌と言えば、マシュマロのようにやわらかく思わず触れてしまいたくなるもの。

「赤ちゃんのような肌になりたい!」と憧れる女性も多いのではないでしょうか。

そんな風に大人も羨む赤ちゃんの素肌ですが、一方でとてもデリケートなものでもあります。

外的刺激などの影響を受けることで湿疹ができ、まるで思春期ニキビのように肌が荒れてしまうことも…。

ここではそんな厄介な乳児湿疹の原因や治療法について、私達親子の経験も踏まえながらご紹介していきたいと思います。

 

 

乳児湿疹とは?

 

赤ちゃんの肌はとってもデリケートなので、季節に関係なく皮脂腺の多い頬や口周り、顎、額などに赤い吹き出物のようなものができてしまうことがあります。

時にはカサカサしていたり、ジクジクした痛々しい炎症となって現れてしまうことも…。

こうした症状の総称が乳児湿疹です。

お腹の中にいる時は潤いに満ちた羊水に守られていた肌は、外界に出てきたことで様々な刺激を受けやすい状態にあります。

また、お腹にいた時に母親からもらったホルモンの影響で皮脂の分泌が活発化し、皮膚トラブルを抱えやすくなるとも言われています。

元々が大人の半分の厚さの未成熟な赤ちゃんの皮膚ですので、様々な影響を受けやすくても不思議はないところなのですが…。

自分の子供が乳児湿疹になれば、どうにかして早く治してしてあげたいのが母親というものです。

何が原因なのかもよくわからず、自分の育て方に何か間違いがあったのではないか…と自身を責めてしまうお母さんも多いと思います。

私もそんな母親の一人でしたので、ショックと同時にあれこれと考えてしまうお気持ちは本当によくわかります。

一言に乳児湿疹と言っても、その種類は様々にあるもの。

先にも記しましたが、乳児湿疹とは乳児にできる皮膚疾患の総称です。

それではまずはじめに、乳児湿疹と呼ばれる様々な皮膚疾患について触れていきたいと思います。

 

 

 

色々ある乳児の皮膚疾患

 

乳児湿疹には一過性のものをはじめ、乳児脂漏性湿疹、新生児にきび、あせも、おむつかぶれ、肛門周囲皮膚炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、じんましん、小児ストロフルス、じんましん、貨幣状湿疹、とびひ、薬疹、疥癬、白癬、皮膚カンジタ症など、あらゆる疾患があります。

 

ここではその中でも多い4つの症状について挙げてみましょう。

 

一過性の乳児湿疹

外気や室温・湿度の変化、季節、汗、よだれ、石鹸、衣類や下着の摩擦による刺激など様々な外的要因によって起こる一過性の疾患です。

赤ちゃんの薄い肌は同様に薄いバリア層に守られているために外的刺激によるダメージを受けやすく、機能低下することで皮膚疾患が起こりやすい状態にあります。

中でも、不適切な沐浴によって湿疹を招いてしまうケースが多いようです。

例えば、赤ちゃんの肌を洗う時に使用するベビーソープなどを綺麗にすすぎ切れていなかったり、逆に洗いすぎてしまうことで、一過性の乳児湿疹を発症しやすくなります。

一過性のものですのでほとんどの場合は1~2カ月ほどで治ることが多いようですが、かゆみを伴うこともあり、赤ちゃん自身が掻きむしってしまうことで症状が悪化する恐れもあります。

 

 

乳児脂漏性湿疹

乳児湿疹の中では一番なりやすいとも言われている疾患で、髪の生え際やまゆ毛などに黄色いフケや脂っぽいかさぶたのようなものができるのが特徴的です。

汗腺が出来上がる生後1ヵ月頃に多く起きる疾患としても知られています。

湿ったようにべたつく皮膚のかたまりを放っておくことで、不快なニオイがしたり赤い湿疹が現れたり、かゆみを伴ったりします。

このかさぶたは放っておくことでどんどん厚くなり、洗っても落ちにくいものなってしまいます。

原因としてはお母さんのホルモンの影響のほか、ビタミンB群の代謝異常や皮膚に常在しているマラセチア菌というカビの一種の増殖にあると考えられています。

症状がアトピー性皮膚炎にもよく似ているため、アトピーと間違えられやすい疾患でもあります。

また、まるでニキビのような白い脂の塊のようなポツポツが出来ることもあります。

赤ちゃんのニキビと呼ばれたりもしますが、この症状は脂っこい物や甘いものを食べたお母さんの母乳を赤ちゃんが飲むことで状態を悪化させてしまうこともあります。

 

 

 

食物アレルギーによる湿疹

食物アレルギーとは、食べ物を摂取することにより、その食べ物に含まれるアレルゲンが原因となって、湿疹、蕁麻疹などの皮膚症状や呼吸器症状を起こすものです。

乳児の場合、離乳食が始まるまでは無関係のようにも思えますが、母乳を飲むこということはお母さんが食べたものの影響を受けるということですので注意が必要です。

例えば、卵、小麦、牛乳の3大アレルゲンをはじめ、そば、ピーナッツ、お寿司などの魚介類など、食物にまつわる様々なアレルゲン物質をお母さんが摂取することにより、赤ちゃんに乳児湿疹ができてしまうことがあります。

赤ちゃんの食物アレルギーに気付かず、お母さんが食生活を意識せずに授乳し続けると症状が重
篤化してしまう恐れもあります。

食物アレルギーによる湿疹の場合は即時に反応が出ることはなく、母乳を飲んでから2時間以上たって湿疹が出てくることが多いようです。

何より医師に判断してもらうことが重要ですが、赤ちゃんの頃はアレルギー反応も明確には現れないこともあるため、アレルギーと断言するのは難しいケースもあります。

中には一過性の乳児湿疹のように、適切な沐浴や清潔さを維持することで直によくなったりすることもあるようですが、油断は禁物といえる疾患です。

 

 

アトピー性皮膚炎

カサカサ、ジクジク、ゴワゴワといった肌触りや見た目と共にかゆみを伴います。

湿疹の状態も赤みが強く、連なるように盛り上がった状態であったりもします。

主に耳の前後や頬、顎などに症状が現れやすく、かゆみを伴うために赤ちゃん自身が掻きむしってしまい症状が悪化してしまいます。

一度は治ったと思っても繰り返し再発し、頭や顔にみられていた症状が手足や胴体へと範囲を拡大していくケースもあります。

 

 

 

 

アトピー性皮膚炎について

 

現代では、皮膚疾患で国立病院を受診した0歳~1歳の赤ちゃんの内、30%がアトピー性皮膚炎であったという統計も出されています。

アトピー性皮膚炎の原因についてはまだはっきりと解明されていない面があります。

 

他の乳児湿疹が慢性化することでアトピー性皮膚炎になるとも言われていますが、ダニ、ハウスダスト、花粉、動物の毛、カビなどのアレルギーやストレスによる免疫異常や自律神経の乱れに遺伝など、現在でも様々な要因が挙げられている状況です。

 

 

一般的に、湿疹のケアを行っても長期的に改善がみられない場合などにアトピーと診断されることが多いようですが、血液検査や皮膚検査によって判断されることもあります。

 

 

血液検査では好酸球の数、免疫にかかわるIgE値と呼ばれる値にたんぱく質の数値、アレルギー物質の陽性と陰性を判断するIgE=RAST指数が確認されます。

 

皮膚検査ではアレルギー物質を皮膚に付着させ、針で少しその皮膚を傷つけるスクラッチテストを行い皮膚の変化を見ることで判断されます。

 

これらの反応を見てアトピー性皮膚炎である可能性が高い場合には、アトピー治療が行われることになります。

 

 

乳児湿疹に気付いたらまずは病院へ

 

自然に治る見込みのあるものからお薬に頼るべき疾患まで、色々とある乳児湿疹。

だからこそ、それぞれの赤ちゃんに合った適切なケアが重要になります。

何を原因に乳児湿疹ができているのかを知るためにも、まずは専門医を受診しましょう。

自己判断でケアをしてしまうと返って症状を悪化させてしまう危険性もあります。

赤ちゃんの体質、生活環境、衛生状況など様々な要因によって乳児湿疹は起きますので、正しい治療方法について医師からの指導を受けるようにしてください。

 

 

受診するお医者さんについては、産まれて間もない赤ちゃんであれば小児科や出産した産院などに相談すると良いでしょう。

産まれて数ヶ月か経過し首も座っているような赤ちゃんであれば、皮膚科を選択するのもいいかもしれません。

どちらにしてみても信頼できるお医者さんに診てもらう方が精神的にも心強いかと思います。

また小児科などであれば、待合でも細菌感染に考慮して別室を案内してくれるところも多くなっていますので、不安がある場合は事前に問い合わせてみるのもいいでしょう。

 

 

一過性の乳児湿疹と脂漏性湿疹のケア

 

乳児湿疹の中でも比較的多くの赤ちゃんが該当する疾患が一過性の乳児湿疹と脂漏性湿疹になるかと思います。

これらはある程度の期間を過ぎると治っていくものですが、誤ったケアによって長期化したり悪化することも有り得ます。

ここでは、そんな一過性の乳児湿疹や脂漏性湿疹にお勧めのケア方法についてご紹介していきます。

 

 

沐浴時の洗顔を見直す

まずは沐浴時の洗顔を見直すことから始めてみましょう。

赤ちゃんの肌を清潔に保つために、石鹸で丁寧に洗っていきます。

新生児の内は赤ちゃんの顔を石鹸で洗う必要はないと考える人も多いですが、乳児湿疹である場合には、余分な皮脂を落としておかないと湿疹を悪化させてしまう原因にもなります。

 

 

沐浴にもまだ不慣れで不安という方もいると思いますが、赤ちゃんのためですので恐れずに石鹸での洗顔にトライしてみてください。

洗顔の仕方は女性ならよくご存知かと思いますが、石鹸をよく泡立て、指ではなく泡で顔全体をやさしく撫でるように洗っていきます。

すすぎについてはガーゼハンカチに綺麗なお湯をふくませて軽く絞り、そっと拭き取るようにしていきましょう。

この時、一度で全て拭き取ろうとするのではなく、何度もこま目にガーゼをすすぎ直しながら泡を落としていくよう意識してください。

 

 

すすぎ残しは厳禁ですので、時間がかかっても丁寧に行うことが大切です。

使用する石鹸については、小児科の先生に聞いた話ですと固形石鹸を使用するのが一番いいようです。

泡が出てくるポンプタイプの商品などもありますが、この類の商品は固形石鹸よりも界面活性剤が使われている量が多いために、すすぎ残しにも繋がりやすいとのこと。

 

ですので、手間でも自分で泡立てるタイプの固形石鹸(新生児でも安心して使えるもの)を選択することをお勧めします。

また、脂漏性湿疹の場合はかさぶた部分をごしごし洗ったり、無理にはがしたりしないように注意することも大切です。

無理にかさぶたをはがしてしまうことがあると、そこからバイ菌が入ってしまう恐れもあります。

 

 

出来れば入浴前に、コットンや麺棒などでかさぶたになっている部分にベビーオイルを染み込ませ、30分くらい置いてかさぶたが自然と浮き上がってくるのを待ってから、沐浴でやさしく落とすことをお勧めします。

うちの子の場合は、牛乳石鹸のキューピーベビーシリーズを使っていました。

若干香料が入ってはいますが、私としてはこの香りが癒やしにもなりましたし、うちの子にも成分が合うのか製品によるトラブルもなく使用できていました。

どういった商品が合うかは赤ちゃんの肌との相性を見ながらということになると思いますので、肌の変化はよくよく確認するようにしてみてください。

 

 

沐浴後の保湿を見直す

次に注目したいのが、沐浴でよく洗浄した後の保湿ケアです。

大人が洗顔した後にも肌が突っ張るといったことが起きたりしますが、あれは乾燥が原因で起きることです。

これと同様、とてもデリケートな赤ちゃんの肌は沐浴後大人以上に潤いを失った状態になっています。

潤いが逃げたままの状態にあると肌のバリア機能が低下し、外部刺激を更に受けやすくなってしまいますので、乳児湿疹が悪化しやすいだけでなく肌荒れをも引き起こしてしまいます。

沐浴後は少しでも早く(出来れば5分以内に)ベビー用のローションや乳液、クリームなどで肌を保護してあげるようにしましょう。

また保湿剤は一度塗ったからといって、その状態がずっと持続する訳ではありません。

 

朝顔を拭いた後や食事やミルクの後、お出かけの前後やおむつ替えの時など肌の状態を見ながら保湿するよう意識するといいでしょう。

病院では保湿や炎症を抑える目的で非ステロイドのアンダーム軟膏や保湿ローションを処方されることがありますが、市販の保湿アイテムを購入する場合には、赤ちゃんの肌に合った無添加のものを選ぶことをお勧めします。

 

うちの子の場合は、マドンナのベビーバーユ(馬油)を使っていました。

 

ワセリンやオリーブ油なども効果があることで知られていますが、馬油は子どもが舐めても安全無害ということを知り、使うようになりました。

馬油は字のごとく馬の油なのですが、古来から炎症を抑え自然治癒力を高める働きがあることで知られ、怪我や火傷の治療にも使われてきた万能油です。

 

 

保湿力に優れているので、顔や髪、体など、全身に使えるスキンケア商品としても知られる成分になっているかと思います。

ベビーバーユには、低温抽出された馬油に含まれるα―リノレン酸と植物のオーガニックパルマローザから抽出されたピュアオイルがバランスよく含まれています。

 

天然成分100%のナチュラルクリームなので赤ちゃんの肌にもやさしく、敏感な0歳児から安心して使うことができる製品です。

塗った後、顔などについたクリームは無意識に赤ちゃんの口に入ってしまうこともある訳ですが、ベビーバーユはアルコールフリーの無添加製品なので不安なく使用することができました。

 

他にもおむつかぶれやあせも、妊娠腺といったお母さんの肌トラブルにも使えるので、ユーザーからの満足度も高い製品のようです。

馬油には独特のニオイがあるそうですが、ベビーバーユならニオイが気になることもなく、使用すればアロマの香りで親子共に癒されてしまいます。

 

もちろん、この商品も合う合わないには個人差がありますので、安全なはずだから!と赤ちゃんに合わないものを無理に使い続けるようなことはしないよう注意してください。

 

どんな商品であっても赤ちゃん自身が掻きむしった跡などを目にした時は、使用中止することお勧めします。

 

またこれは当然のことですが、病院からお薬が出ている場合はそちらを塗るのが最優先です。

ただ、お医者さんが勧めてくれたからと言って赤ちゃんの肌に合うとは限りませんので、様子を見ておかしいと感じた時は迷わず再診して、改めて医師に相談するようにしましょう。

 

 

アトピー性皮膚炎のケア

湿疹がなかなか治らなかったり湿疹がジクジクと痛々さが増してきた場合などは、アトピー性皮膚炎の可能性が高まります。

アトピー性皮膚炎と診断された場合は医師処方のステロイド軟膏に加え、自宅ではやはり保湿ケアを行うことが重要になるでしょう。

 

アトピーは皮膚のバリア機能が低下しているせいで、保湿力を失ってしまいやすい特徴があります。

皮膚の水分を少しでも蒸発させない様にしっかり保湿ケアを行っていきましょう。

 

また、今までは良いと思って使っていたものが症状悪化の原因となる可能性もありますので、その都度状態を見ては使用するケア製品も見直す必要が出てきます。

 

他にも、肌にあたる衣類や布団、シーツなど素材をコットン100%のものにしたり、紫外線が直接当たらないよう工夫をしたり、汗をかいたらこまめに着替えをさせたり、かゆみが増すことがないよう部屋のあたため過ぎないようにするなど、様々な視点から習慣を見直してみる必要性が出てきます。

 

食事内容もアレルゲン物質を避けた食事内容にし、授乳中の場合は母親の食生活も意識するようにしましょう。

 

当然ですが家庭で行えるケアだけでは完治させることは難しい疾患ですので、医師と相談をしながら赤ちゃんに合った治療法を見つけていってください。

病院でのアトピー治療法については次のようなものがあります。

 

 

一般的にはステロイド治療が知られていますが、ステロイドに変わる軟膏治療のプロトピック治療や肌疾患に有効な成分を含む温泉療法、活性酸素を取り除く作用のあるSODを配合したステロイド治療や西洋医学を駆使したアトピーアソシエイションや漢方療法ほかアレルゲン物質エキスを少量注射し体質改善する減感作療法など、実に様々な治療法が出来てきています。

 

どの治療法がいいのかについては迷ってしまうところですが、赤ちゃんがどういった時に症状を悪化させてしまうかのパターンを把握することで、治療法も選択しやすくなります。

 

ストレス、食事、スキンケア、季節的なものなど、まずはどういったタイミングで症状が出やすいのかをよく考えてみましょう。

より症状について把握するためには、発症した時期(年齢や済んでいる地域など)を把握しておくことも重要になります。

 

 

母親の食生活と乳児湿疹の関係性

赤ちゃんにとっての栄養源である母乳は粉ミルクとは違い、お母さんのその日の体調やその日食べたものによって状態が大きく変化します。

授乳中にカフェインの多いものなどは使用を避けた方がいいと指導されるのも、このためです。

 

赤ちゃんの腸は未成熟であるために、飲んだ母乳をうまく分解することができません。

結果、本来栄養となるべきものが毒素となってしまい、湿疹となって現れてしまうことがあります。

赤ちゃんに乳児湿疹が出た時には、お母さん自身の食事も見直してみるようにしましょう。

 

 

例えば植物油脂、肉、卵を控える、魚、豆類などでたんぱく質不足を補う、海藻、きのこ類を摂取する、野菜は温野菜で食べるようにするなどして、3食バランスの良い食生活にしていきます。

 

また、脂っこい物や甘い物の食べすぎは、乳腺炎の原因になるなどお母さんにとっても良い影響を与えませんので、口にする機会があっても必要最低限に抑えるようにしましょう。

 

お母さんの食生活を改善しても赤ちゃんの乳児湿疹が悪化したり長期化する場合は、食物アレルギーほかの原因も考えられますので、医師に改めて相談することをお勧めします。

 

 

最善のケアを行うために

親であれば、子供に何かしら異変が起きれば心配になってしまうのは当然のことです。

乳児湿疹についても、その原因がよくわからなければ尚更に焦りを感じてしまうものでしょう。

でもそんな母親の不安は赤ちゃんにも伝わってしまい、そのストレスが更に症状を悪化させてしまう恐れも十分にあります。
そもそも免疫というものは精神的な影響も受けやすいものです。

 

慌てたり不安になるお気持ちは痛い程に分かりますが、まずは親である自分自身が余裕をもって赤ちゃんに接することが大切だと思います。

うちの子の場合もそうでしたが、最初に症状が現れた時は本当に不安でした。

 

数日経ってもよくなるようには思えなかったので病院を受診しましたが、医師には様子をみるよう伝えられ、特に検査のようなことを行うことはありませんでした。

信頼しているお医者さんだったので診断に不満があった訳ではありませんが、このまま悪化してしまったらどうしよう…といった不安は拭いきれませんでした。

検査でもなんでもできる事があるならやって欲しいとも思ったりもしました。

 

 

でも、検査自体メリットばかりではありません。

 

赤ちゃんであるがゆえに検査結果が明確には出ず、単に赤ちゃんに負担をかけるだけで終わってしまうこともあります。

 

何よりもまずは私自身が慌てず落ち着いて正確な判断ができるようにならなくては…と思い、お医者さんの言葉を信じて様子をみるという選択をしました。

そして母親として今自分にできる全てのこと(沐浴の仕方や食生活への注意など)を実践することにしました。

 

 

その結果、幸いにもうちの場合は一過性の乳児湿疹ということで済み、2ヶ月程度で症状を改善させることができました。

当然、お医者さんからのアクションをただ待つのではなく自ら提案し質問するという姿勢も大切になると思います。

 

 

患者側で無知だからといって、ただただ医師の言うことを黙って聞いているだけでいる必要はありません。

下手をすれば子供の命に関わることかもしれない訳ですから、医師の言うことが信じられないといったことがあれば、病院や治療方法の変更など他の選択肢を考えてみることも必要でしょう。

 

過剰に敏感になり過ぎてしまわないよう注意も必要ですが、あれこれと感じていることがあるのに黙って医師に委ね続けていることも決してお勧めはできません。

最善のケアを見つけるためにも、今自分にできることを進んで行っていきましょう。

 

 

ステロイド治療について

乳児湿疹は生後一ヶ月前後から発症率が高まり、発症してから治るまでの期間には個人差が生じます。

短いもので数週間程度から時に数ヶ月以上症状が続くケースもあります。

症状が改善できず重症化すれば、ホームケアだけでは到底手に負えません。

 

 

こうした状態で病院を受診した際、有効的な治療方法として勧められるのがステロイド治療です。

 

乳児湿疹の状態がまだ軽い症状であれば、保湿剤であるワセリンや非ステロイドクリームや軟膏といったものが処方されることが多いのですが、患部がジクジクしていたり湿疹の範囲が広範囲にわたっていたりすると、ステロイド治療がひとつの選択肢となります。

 

 

 

ステロイド治療には、患部の炎症を鎮め症状を緩和させる力があります。

 

元々抵抗力の弱い赤ちゃんにとっては薬も良く効きますので、赤ちゃんによってはステロイドを塗ることで一晩で症状が落ち着くケースもあります。

 

ステロイドとは?

ステロイドは、腎臓上部にある臓器の副腎の外側「皮質」と呼ばれる部位で作られているホルモンの一種で、副腎皮質ホルモンとも呼ばれています。
常に体内で作られているホルモンで、体に対する様々なストレスに対抗するなど、生きる上でとても重要な役割を果たしています。

 

この副腎皮質ホルモンの内、糖質コルチコイドという成分を化学合成させたものがステロイド剤として治療に用いられます。
ステロイドは、複数の臓器に炎症によって臓器障害をもたらす、膠原病の治療に最も有効的とされているお薬でもあります。
炎症を鎮めて免疫を抑制する効果があるため、湿疹やアトピーなど皮膚疾患にも用いられています。

 

ステロイド治療の種類

ステロイド治療には内服薬、外用薬、ステロイド注射などありますが、皮膚疾患の場合には外用薬を用いることがほとんどです。

ステロイドの容量(強さ)は症状に合わせて調整され、効き目の強弱によって5段階に分かれます。

一般的に赤ちゃんに処方される段階は、弱い方から1~3段階までの穏やかな効き目のものです。

 

各段階で処方される主なお薬

1段階(非常に弱い)

コルテス、オイラックスHなど。
改善すれば保湿剤に切り替えます。

2段階(弱い)

ロコイドクリーム、ロコイド軟膏、アルメタ軟膏、キンダベート軟膏、プランコール、レダコートなど。
改善すれば1段階のものに切り替えます。

3段階(強い)

ベトネベート軟膏、リドメックス軟膏、リンデロンV軟膏、リンデロンVクリーム、リンデロンVG軟膏、リンデロンVGクリーム、リンデロンVGローション、プロパデルム、フルコートなど。

赤ちゃんに使う場合は、この強さが上限となります。

4段階(非常に強い)

ネリゾナユニバーサルクリーム、アンテベート軟膏、アンテベートクリーム、マイザー軟膏、マイザークリーム、フルメタ、メサデルムなど。

効き目が強いためそのまま赤ちゃんに使用されることはありませんが、ワセリンなどで薄めて処方されるケースもあります。

5段階(最も強い)

デルモベート軟膏、ジフラール、ダイアコートなど。

一般的に赤ちゃんには使用されることはありません。

効果が非常に強いため、長期間の使用により皮膚が薄くなるといった副作用も出ます。

また、効き目は1段階のステロイドと比較しても非常に弱いものとなりますが、同様に炎症を抑える効果のある、アズノール、コンベック軟膏、スタデルム軟膏、トパルジック軟膏、亜鉛華軟膏、フエナゾールといった非ステロイド薬も存在します。

ただし非ステロイド薬治療の場合、その種類によっては接触性皮膚炎を起こしやすいなどの報告もあることから、ステロイド薬と合わせて処方されるケースもあります。

 

 

ステロイド治療のデメリット

ステロイドと耳にすると、依存性がある、体に蓄積する、皮膚が薄くなる…といった副作用にまつわるイメージが強い方も大変多いと思います。

ステロイドを塗った翌日には症状が改善されてしまうこともあるため、その効果の高さに驚き、つい副作用に対する不安を抱いてしまうのは仕方のないことかもしれません。

ステロイド治療の実際のデメリットとしては、次のようなものが挙げられています。

 

強い作用が多様に影響を及ぼす

例えば、脂肪を増やす作用によるムーンフェイスや糖を作る作用による糖尿病、カルシウムの排出作用による骨粗しょう症など。

 

強いステロイドの存在に慣れる

長期間使用することで、例えば湿疹を促している細胞に耐性が出来てしまい、効き目がでなくなってしまうといった状態に陥る。

 

根本の原因が放置される

例えば、一時的に湿疹を治す力に長けているため本来の原因が分からず、表面の症状は改善できても根本的な治療ができず再発する。

 

免疫を抑える効果がある

感染に弱くなるため、例えば他の病の影響を受けやすくなる。

 

長期使用により依存症になる

長期使用による安全が確保されておらず、長期間(10年間)の使用で依存症になる可能性がある。

 

皮膚に影響を及ぼす

例えば色素沈着したり、皮膚が薄くなったりする。

 

しかしこれらは全て、ステロイドを一度や二度使用した程度で起こる副作用ではありません。

重度の副作用が現れるのは、飲み薬や点滴といった大量のステロイド剤を長期間にわたって投与した場合に限られた話です。

塗り薬のステロイドも同様で、重度の副作用を出すにはそれなりの量と使用期間が必要になります。

色素沈着や皮膚が薄くなるという副作用も、患部に過度な紫外線を浴びたり、医師の指示である期間を守ることなく使用し続けた場合などに起きることです。

1、2週間使用した程度でステロイドによる副作用が出る恐れは、ほとんどないと言っても過言ではないでしょう。

 

 

また、一時的に湿疹を治してしまうために根本の原因が放置されてしまうというデメリットについても、ステロイド治療によって湿疹が長期化したり、良くなったり悪くなったりを繰り返すようであれば、医師も各症状に合った対応をしてくれますので、特別不安視する必要はないと思われます。

 

 

ステロイドを使えば早く治せる!

余程でない限り重度の副作用の危険性はないとは言え、デリケートな赤ちゃんの肌にステロイドを使うのは抵抗がある…と考える方が大半かもしれません。

何かあってから後悔する位ならステロイドに頼らない治療法で治していきたいと、自分の赤ちゃんに合った治療法を模索している方もいるでしょう。

 

確かにステロイドのは人工的に作り出されたものであり、漢方などのように自然の物でできている訳ではないので、赤ちゃんに使用するなんて…と抵抗感を覚えるのもよくわかります。

 

しかし、それだけ抵抗を感じている方であれば、いざステロイドを使うことになっても慎重にかなり注意を払いながら使用するはずです。

 

医師にステロイドを勧められたということは、自分の赤ちゃん使用しても問題がないからこそのことですので、慎重に正しく使用していれば、そこまでステロイド剤を恐れる必要などない気がします。

 

何より、ステロイド剤を使用することで早期改善に繋がれば、赤ちゃんにかかる負担はもちろんことお母さん自身の精神的な負担も早々に低減できるはずです。

 

うちの子の場合はステロイドを使用するまでには至りませんでしたが、私の姉の子は生後3週間で乳児湿疹ができた際、ステロイドを使って治しました。

 

離れて暮らしているため、姉の子供がステロイドを使って良くなったことは私も後々になって知ったことだったのですが、姉はあの時ステロイド治療を思い切って試して良かったと話してくれました。

 

姉もステロイドを使うことには不安があったらしく、1ヶ月検診の時にお医者さんに診てもらった際、最終的にはステロイドを使うことを勧められて正直戸惑ったのだそうです。

 

お医者さんは、とりあえずは肌を清潔に保ち保湿を心がけるようアドバイスをしてくれたそうですが、それでもよくならなかった際にはステロイドを使ってみましょうと勧めたとのこと。

 

結局、1週間経ってもよくならず、ほっぺがジクジクし始めてきていたので、お医者さんの詳しい説明を受けながらステロイド治療に踏み切ったと話していました。

 

 

その時処方されたのは、リンデロンVGクリームのチューブとこの薬をワセリンで薄めたものの2種類で、ほっぺのジクジクにはリンデロンを、背中などに広がり始めていた湿疹にはワセリンで薄めたものを塗るよう指示されたそうです。

 

処方された日から早速沐浴後に処方薬を塗ると、2日程度でほっぺの赤みや湿疹はひいていき、背中に広がりかけていた湿疹も見るからによくなかったらしく、これがステロイドの力なんだと驚き同時に怖くもなったとのこと。

 

 

効き目が強く出すぎてはいないかと心配になったので、思わずワセリンで薄めたもののみの使用に切り替えたそうですが、本当に薄い薬だったせいか全てを完治させるには10日程度かかってしまったそうです。

 

 

それでも、思っていた程長引くことなく完治できたので、他の治療法を選択せずステロイド剤に頼って良かったと言っていました。

 

どんなものでもそうですが、ステロイド剤も取り扱い方ひとつで違ってくるのだろうと思います。

 

正しい知識をもって正しく使用すれば、噂程に不安や心配を抱える必要はないような気がします。

 

 

もちろん、副作用を知っておくことは大切なことですが、1日でも早く赤ちゃんが楽になれるよう、素早く症状を改善させる治療法を最優先に考えることも必要なのではないでしょうか。

 

短期間で一気に治してしまうことができれば、症状悪化で診断を受けることもあるアトピー性皮膚炎の予防にもなるような気がします。

 

 

 

ステロイド使用は短期集中で!

副作用の不安を抱えないためにも、ステロイド治療は短期集中で行いたいものです。

 

例えば、湿疹の症状一番ピークの状態にある時にステロイドを使い、良くなってきたら1段階低いものに切り替えて完治させ、最終的には乳液やクリームなどのスキンケアに切り替えていく。

 

取り戻しかけた肌そのもののバリア機能が弱ることがないよう保湿し、その状態を維持できるよう心がけていく。

 

このようにステロイドを使う期間を極力短くすることで、デメリット防止に繋げていくのがステロイド治療の肝だと思います。

 

また、アトピー性皮膚炎の場合は良くなったり悪くなったりを繰り返すため、ステロイドを使い始めると長期化してしまうと考える人も少なくはないですが、アトピーであっても一番のピークにステロイドを使い炎症を和らげることができれば、赤ちゃん自身が強いかゆみから解放されるようになります。

 

 

かゆみが収まれば、掻きむしりなどの予防にも繋がりますので、その分改善するスピードも早くなることが見込めます。

 

 

ステロイド治療以外の治療法

ステロイドについてよく理解しても、やはりステロイドは使いたくない!と考えるお母さんも存在するものです。

 

お医者さんもそういった方に無理にステロイド治療を勧めたりはしません。

 

あくまでステロイド治療は乳児湿疹を改善させる有効的な治療法のひとつに過ぎませんので、どうしてもステロイドを使うことに抵抗がある方には、アトピー性皮膚炎のケアの項目でも触れた、次のような治療法も視野に入れてみましょう。

 

 

*ステロイドに変わる軟膏治療のプロトピック治療
*肌疾患に有効な成分を含む温泉療法
*活性酸素を取り除く作用のあるSODを配合したステロイド治療(丹波療法)
*西洋医学を駆使したアトピーアソシエイション
*漢方療法
*アレルゲン物質エキスを少量注射し体質改善する減感作療法(免疫療法)

 

 

自分の考える治療法に近いものを施術してくれる病院を選択できれば、精神的負担も低減できるかと思います。

 

ただし、いずれもステロイドのように即効性ある効果には期待がもてない面がありますので、つらい赤ちゃんの症状を1日も早く完治させたい場合には、ステロイド治療についても改めて考えてみることをお勧めします。


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