妊活から二人目の出産と育児

自宅でできる人工授精。シリンジ法って何?費用は?成功率は?

人工授精を考えている方の中には、そこまで人工授精にかけられるお金ないし、シリンジ法を試してみようかなと考えている方もいるのではないでしょうか。

え、シリンジ法なんて初めて聞いたけど、なに?人工授精の代わりになるの?それならちょっと興味あるかも…。

そんな方もいるかもしれませんね。

それにシリンジ法は、病院で行うよりもずっと安く、しかも自宅で人工授精ができる方法なのです。

ここでは、シリンジ法とは具体的にどんなものなのか、費用はどれくらい違うのか、肝心の成功率はどれくらいなのか、というお話をしていこうと思います。

シリンジ法に専用のキットは必要?

方法は実に単純なもので、放出した精液をスポイトか注射器のようなもので吸出し、それを直接膣内に挿入、注入するというものです。

シリンジ法に適したキットは例えば以下から購入できます。

http://prement.jp/

しかし、こういうものかと思ったらご自分でコップと注入に適した注射器(針はないもの)などをもっと安価なお値段で買ってチャレンジすることもできます。

そんなことして大丈夫なの?と思われるでしょうか。

もちろん、どんな道具を使うかによっては大丈夫でないこともあるかもしれません。

精液を受け止めるための容器は清潔であることが望ましいですし、膣内に挿入するのですから傷が付いてしまうようなスポイト、注射器の使い方は危険です。

キットはそういった心配をすることなく、いつも衛生的に、しかも簡単に挿入、注入ができるから良いのでしょう。

衛生面を考えると専用にキットじゃなきゃいけないんじゃないかという気分になるかもしれませんが、本来、通常のセックスでもそこまで衛生面には気を遣いません。

ペニスを殺菌・消毒する訳ではありませんからね。

精子は膣内に射精されると、子宮頸管を通って子宮まで達します。このとき、精子と一緒に入りこむばい菌は膣内の酸によって殺菌され(力のない精子も脱落してしまいます)、純粋で活力のある精子のみが子宮に辿り着くようになっています。

病院で行う人工授精は子宮に直接精子を注入するのですが、だからこそ人工的に殺菌を行うことは必要不可欠なのです。

シリンジ法では、あくまでセックスの代わりをスポイトで行っているにすぎません。

費用はどれくらい違うの?

病院で行う人工授精は一回当たり15,000円程度の費用がかかると言います。

それに比べると、仮にきちんとしたキットを買ったとしても20回分で9,980円ですから、そのコストの差は歴然でしょう。

病院では月に一度の排卵期を逃さないために、手厚く検査や処置が受けられます。

シリンジ法では例えば排卵日の特定は自力で行わなければなりませんし、精子の注入も自分達で行わなければなりません。

その負担は置いておくにしても、コストを比べるとやはりシリンジ法は魅力的ですよね。

人工授精でも、一回で成功するとは限りません。

人工授精での妊娠成功率は5%から10%という非常に低いものであり、回数をこなす程にその確率は下がっていくと言います。

この統計的な傾向に理屈を加えるとすればm人工授精で妊娠しないということは、人工授精でクリアできる障害が原因で妊娠できないワケではないということだからということでしょう。

それでも確率の問題で、6回程度行えば30~40%の方は妊娠するという大体の目安はあります。

仮に6回人工授精にチャレンジするとなるとその費用は一回15,000円だとして単純計算で90,000円。

それが10,000円以下で20回挑戦できるとなると、人工授精での妊娠の可能性を捨てるには十分だと言えるのではないでしょうか。

もちろん、単純に確率の問題で、20回も挑戦できるから妊娠の確率が上がるという考え方もできます。

ところが20回というのも人工授精で言うところの1回と同じように数えるのではなく、一周期に対して排卵2日前と直後のおよそ4日から5日、毎日行うと考えれば、20回分のキットは約4周期分ということになるでしょう。

いずれにせよ、例えきちんとしたキットを使ったとしてもコストの差は歴然です。

成功率は病院の人工授精と比べてどうなの?

そもそも人工授精というのは、不妊の原因の中でも特にセックスが正常に行えないときによく選択される方法です。勃起不全や射精障害、何らかの理由でセックスレス状態だと言ったような、妊娠以前に性交渉がうまく行っていないというときによく利用されます。

またはタイミング法でなかなかうまくいかないご夫婦、子宮頸管粘液が少ないのが原因で妊娠しづらい方、経度の貧精子症を持っている方などに有効な手法です。

病院では人工授精に適したケースなのかをよく吟味され、人工授精が有効だと判断されれば処置ということになります。

精子を採取し、妊娠の確率を上げ感染症を防ぐためにきちんと洗浄、濃縮の後、元気な精子だけが直接子宮に注入されます。

自分達で行うシリンジ法ではこのプロセスがありませんから、特に勃起不全や射精障害を持っており性交渉がうまくいかない場合にのみ有効となるでしょう。

シリンジ法での妊娠は病院で行う人工授精よりじゃあ確率は低いの?

実は、こればかりは分かりません。

シリンジ法を行えば、普通に性生活を営んでいる夫婦と同程度か(体の負担や時間的な制約が少ないので)それ以上の頻度で妊娠を狙うことができます。

よって不妊の原因のないご夫婦であれば当たり前に妊娠するでしょうし、不妊の原因が射精障害や勃起障害にだけあるというのならば、正常な夫婦と同じ確率で妊娠できることになります。

しかしそれ以外の妊娠しにくい理由があるのでしたら、シリンジ法での妊娠の確率は低く、人工的に精子の洗浄圧縮を行える病院で専門的な検査、処置を受けた方が良いと言うことになります。

シリンジ法だけに頼らないで

シリンジ法のメリットは、自宅で簡単に人工授精が行えるという点で、具体的には通院にかかる費用や肉体的・精神的疲労、時間的な拘束、恥ずかしさなどから解放されるところにあります。

しかし同時に危険なこともあって、シリンジ法ではセックスの代わりになりはしても、とても不妊症に対応できている代物ではないということがあります。

なぜなら、本来病院で行う人工授精で乗り越えられる不妊の原因のほとんどが、シリンジ法では乗り越えられないからです。

そもそも精子の元気が全体的にあまりなかったら、子宮頸管粘液が少なく、精子が通りにくかったら、フーナーテストというものを受ければ分かる、精子に対する抗体が奥さんにあったら、シリンジ法では対応できません。

チャレンジしやすい分、シリンジ法に頼ってしまって、本来行えるはずだった不妊治療の機会を遅らせてしまうのは非常にもったいないことです。

妊娠を目指すにはタイムリミットが迫っているというご夫婦でしたら特に、シリンジ法は寄り道と言わざるを得ないでしょう。

それでも、シリンジ法であっさり妊娠できることがあることも事実です。

性交渉がうまく行かず、妊娠が遠ざかっていると感じているのであれば、まずはシリンジ法を何度か試してみてはいかがでしょうか。


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