妊活から二人目の出産と育児

妊娠を希望する方すべてに知って欲しいストレスをコントロールする大切さ。

なかなか妊娠できない理由がストレスにある、という可能性は、誰にでも、十分考えられることです。

ストレスと言うとどんな病気や不調の原因にもなりそうだから、何となく肩すかしを食らったような気持ちになるかもしれませんが、中には自分でも「ストレスのせいで子供ができないのかもしれない…」と感じている方がいるはず。

ストレスというのは傍目からは推し量ることがなかなかできませんし、もっと悪いことに自分でも自分のストレスに気づいていないということさえある、とても厄介なものです。

よって、ストレスが原因と言われても、一方では納得しつつ、一方では「そんなこと言われてもな」という気持ちになってしまう。

ここでは、妊活中のあなたにストレスがどんな風に妊娠の邪魔をするのかというお話と、ストレスを解消する難しさをお伝えしようと思います。

ストレスが妊娠の障害になる理由

ストレスはホルモン分泌に直接関連する

私たちの体の中には多様なホルモン物質が分泌されていて、それらの働きでコントロールされる体の機能があります。

生殖機能は特にホルモンの影響が強く、ホルモンが主導して働いている機能と言って良いでしょう。

例えば女性の場合、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンと言った、性腺刺激ホルモンが生殖に大きく関わっています。

いざ妊娠・出産となるとその他にもいくつかあるのですが、主にこのホルモンの働きが女性の1か月の体のサイクルを作り、生殖可能な状態を整えてくれているのです。

ではどうしてストレスが妊娠の障害になるのかと言うと、ストレスによって性腺刺激ホルモンの分泌が妨げられたりコントロールが難しくなったりすることがあるからです。

それもそのはずで、性腺刺激ホルモンの分泌を司るのは脳の視床下部という場所なのですが、ここがとてもストレスの影響を受けやすい場所だと言われているのです。

難しいことは抜きにしても、仕事で疲れているとき、何かうまくいかないことやプレッシャーがあって、生理が遅れたり、生理痛が重くなったりした経験がある方は多いと思います。

それはストレスが性腺刺激ホルモンを分泌する大元である脳に直接影響してしまうからなのです。

卵子や精子の老化・不活性

ストレスが生じると私たちの体はダメージを受けます。

このダメージはとても大きなもので、例えば日常でもストレスが原因でお腹が痛くなったりしたことは誰でもあることでしょう。

ストレスは細胞を傷つけるということは身を持って知っていると思います。

それはストレスが毒性の強い活性酸素を増やしてしまうから。

もちろん胃など分かりやすい場所に影響が出ることもあるのですが、自覚できないレベルでは卵子や精子と言った生殖に関わる細胞まで傷つけてしまうことがあるのです。

特に卵子は生まれたときから限られた数の原始卵胞というものを持っていて、それは減る一方であり、増えることはありませんので、私たちと一緒に老化していってしまうものです。これにダメージが加わることは、妊娠の障害になります。

原始卵胞を体の中で育てて、受精卵を作るに足るものだけが毎月一個だけ排出されるようにできています。日々新しく生み出される精子とは違い、元々持っているものを少しずつ使う訳ですから、活性酸素の影響は受けやすく、ストレスが卵子の老化に繋がると言われています。

一方精子の方も、ストレスによって例えば男性ホルモンであるテストステロンが低下すれば運動率が悪くなったり数が減少してしまったりということもあるようです。

インポテンツの危機

男性の場合、精子の質よりも直接影響が出るのは生殖器に対してかもしれません。

確かにストレスは精子の質に影響することもあるようですが、基本的には日々生産されるものですからストレスと精子の質の関連ははっきりしておらず、それなりにショックなことがあったり疲労が溜まったりすれば影響するかもねという程度。

加えて、もともと精子が少なかったり運動率が乏しかったりする人のストレスを取り除いたからと言って精子の質が向上する訳でもないようです。

ところが、やはりテストステロンが減少するのは問題でしょう。

精子の質もそうですが、男性的な力が減少してしまい、はっきり言えば性的に不能になることもあるのです。

もちろん、インポテンツの原因がテストステロンの減少だけにあるとは言いませんが、男性がストレスで感じる初めの不調は、精子の質うんぬんよりも満足に勃起できないというところから始まることの方が多いと思います。

当然、これは妊娠に直接関わることですし、自信を失い、新たなストレスを生む元凶となります。

ストレスをコントロールする難しさ

気付かないストレスがある

ストレスは直接妊娠しやすさ、しにくさに影響しますから、しっかりコントロールすることが大切です。

しかし、口で言うのは簡単ですが、誰もストレスなんて溜めようとして溜める訳ではないのですから、簡単に発散できる訳でもありませんよね。

自分なりのストレス解消法があれば良いのですが、いつもこれさえしておけばストレス解消になるという方法なんてあるのでしょうか。

ストレスの種類は多岐に渡ります。

対人関係のストレス、仕事のストレス、体調不良や睡眠不足がストレスの原因になり、さらにストレスがそれらの原因になるというスパイラルです。

その上、なかなか子供ができないとなるとさらに大きなストレスに押しつぶされてしまうことになります。

中には、「子供さえできればなんだか全てうまく行きそうな気がする」というご夫婦もいるようですが、いつの間にか、子供ができないことで人生の全てがうまく行っていないかのような錯覚に捉われる方もいるようです。

そうなってしまえば、アリ地獄のようなストレスにはまってしまうことになりますから、ぜひストレスの対処には力を尽くしていただきたいのです。

ストレスは複雑で、どこが元凶かわからない

ストレスは複雑です。

どこに原因があるのか、何が始まりなのか分からないということもあるでしょうし、自分でストレスを感じていることに気づいていないこともままあります。

気付いていないならストレスじゃないのではないかと思われる方もいるかもしれませんが、単純にストレスフルな状態に慣れてしまってマヒしているだけで、気付かないからと言ってストレスではないという訳ではありません。

例えば、お仕事が忙しく睡眠時間が毎日限られているという生活を送っていれば、いずれその短い睡眠時間にも慣れます。

人それぞれ違うようですが適切な睡眠時間というものはありますから、その人にとって短い睡眠時間であれば肉体的なストレスは溜まっていくと言えるでしょう。

あらゆるストレスフルな状態に人は慣れますが、それはストレスに強くなっているのではなく、必要以上に自覚しないようにして身を守っているだけなのかもしれません。証拠に、休日になるといつまでも寝ているということはあるでしょう。

ちなみに精子の質の話しで言うと、ストレスに対して自覚的であった人の方が精子の質が悪かったという研究データもあるようです。

なので、決して自覚しろとは言いませんが、無自覚な状態でも確実にストレスはかかっていて、ダメージは蓄積されているのだ、気付かないだけで、気付いた途端に体が壊れてしまうストレスに晒されているかもしれないということは疑ってみて欲しいのです。

生活リズムを整えるのが一番確実

ここで一つコツをお伝えするとすれば、不規則で不健康な生活習慣は自分で何とかできる分、改善しやすいストレスだということです。

食生活や睡眠時間などを適切にすることで、肉体にエネルギーが溜まり、精神的な安定もはかることができるので、思った以上のストレス抑制効果が生まれるでしょう。

身体に悪いものを食べ、ろくに日光にも当たらない夜型の生活をしていれば精神的にふさぎ込むことが多くなるという経験も、多くの方が実感していると思います。

ストレスの種は様々あると思いますが、人を変えることはできません。

生活リズムが整っていないからこその体調不良は慣れる分気付きにくく、実のところ全てのストレスの元凶となりえるストレスです。

お腹が空くとイライラする、頭が痛いとイライラする、睡眠不足だとイライラする。

これが解消されたら、希望的観測ではありますが他人と接する上でも精神的なゆとりが得られ、対人関係でイライラすることは軽減するかもしれません。

ともあれ、ストレスへの対処は人に変わってもらおうとすると新たなるストレスのきっかけとなります。

妊活中、ストレスが溜まってどうしようもない、もしかしたらこのストレスが原因の一つなのではないかと思うのであれば、まずはご自分の生活習慣から変える努力をしてみてはいかがでしょうか。


関連記事

人気の投稿とページ

カテゴリー