妊活から二人目の出産と育児

妊娠線ができる理由と妊娠線対策

赤ちゃんの成長に合わせて大きくなるお腹のふくらみは、妊婦のシンボルとも言えるものですよね。

たとえ姿が見えなくても、お腹の成長はそこに新しい命が存在することを感じさせます。

ただ一方でそれまでは有り得なかったお腹の成長に、母体の皮膚は追いついていけなかったりもするもの。

その結果、多くの妊婦を悩ませることになる妊娠腺ができてしまいます。

 

 

妊娠線ができてしまう理由

 

妊娠線は別名でストレッチマークとも呼ばれています。

いわゆる肉割れのようなものになる訳ですね。

では妊娠線とは一体どのような理由で起きてしまうものなのでしょうか。

私達の皮膚は表皮・真皮・皮下組織と呼ばれる3つの層から形成されています。

この3層の内、妊娠してお腹が大きくなるにつれ伸びていくのが表皮です。

表皮は急激なお腹の成長に対応しながら伸びていきますが、真皮や皮下組織の一部は表皮のようには伸びることができず、妊婦さんのお腹の成長には追いついていくことができません。

この際に起きてしまうのが弾性線維の亀裂ですが、伸びて薄くなった表皮の亀裂部分からは毛細血管が透けて見えるようになってしまいます。
これが産後にも残る妊娠線の正体になります。

 

 

*妊娠前の皮膚

表皮・真皮(毛根などがある部分)・皮下組織(脂肪細胞や毛細血管がある部分)の3層構造で、筋肉がこれらを支えているバランスの良い状態

*妊娠中の皮膚

皮下組織にある脂肪細胞が肥大し、表皮に比べ伸縮性のない真皮や皮下組織は成長に追いつけず、亀裂・炎症を起こし赤紫色の線のある状態

*出産後の皮膚

脂肪細胞が縮小し亀裂も縮まり炎症も治まるが、赤紫色の線は白っぽく光沢のある線に変わって残った状態

 

 

 

 

妊娠線の多くは妊娠後6~7か月以降に見られるようになります。

 

6~7カ月以降というと多くの妊婦さんがつわりを終え、食欲も増してくる頃ですよね。

 

 

お母さんの食欲が増せば、自然とお腹の中の赤ちゃんの体重も増加し始めるもの。

お母さん自身もお腹だけではなく、あらゆる部位がふくよかになり皮下脂肪がつきやすくなっていきます。

 

 

皮下脂肪がつきやすいということは亀裂も生じやすくなるということ。

だからこそこの時期に妊娠線ができやすくなる訳ですね。

妊娠線は皮膚線状や線状皮膚委縮と呼ばれていたりもします。

 

 

 

たとえ妊娠していなくても男女問わず急激に太ってしまった時や身長が伸びてしまった時に、これらの線ができてしまうことがあります。

 

妊婦中にできるものは妊娠線と呼ばれていますが、症状自体は妊婦さん特有のものということではありません。

 

妊娠中の女性は赤ちゃんの成長につれてお腹が大きくなるだけでなく、ホルモンバランスの乱れからくる肌質の変化や心身的なストレスなど、何かと負担がかかりやすい状態にあります。

 

 

こうした体と心の変化自体も症状の出やすさに影響するため、俗に妊娠線と呼ばれ知られる機会が増えたのでしょうね。

 

妊娠中であれば誰しも妊娠線はできやすくなるものですが、そのでき方については個人差が生じるものです。

 

例えば妊娠してもあまりお腹が大きくならなかった人、元々の肌質がやわらかく皮膚の伸びが良い人などは、妊娠線が残る心配はほとんどないようです。

 

 

逆に小柄でお腹が突き出やすい状態の人や皮下脂肪の厚い人、元々の肌質が乾燥しやすいタイプの人などは、比較的妊娠線が残りやすいと言われています。

 

残る・残らないの割合を判断するのは難しいところですが、妊娠線は妊婦の2人に1人は抱える悩みとも言われています。

 

 

妊娠線の最大の悩みとなるが出来てしまった後、完全に消えることはないという点です。

 

出産後、妊娠線は少しずつ目立なくなっていくものですが、一度亀裂の入った皮膚が完全に修復することはなく、白いスジとなって肌に残ってしまいます。

 

 

酷い場合には色素沈着してしまい、黒っぽいスジとなって残ってしまうことも…。

 

またできてしまった妊娠線に痛みはありませんが、かゆみを伴うことがあるので搔き壊しなどに注意しなければなりません。

 

そんな厄介な妊娠線のことを考えながら憂鬱に過ごすマタニティライフなんて、誰も送りたくはありませんよね。

 

 

次の項目では妊娠線を残さないための予防策についてご紹介していきます。

妊娠線対策を行って、妊娠線の悩みを抱えることのないマタニティライフを送っていきましょう。

 

 

 

妊娠線対策を行うタイミング

 

妊娠線を予防する上でまず知っておきたいのが、そのタイミングです。

 

妊娠線のできる時期は人それぞれではありますが、出来やすいタイミングを知っておくことで自分に合ったケア方法に活かすことができるかと思います。

 

妊娠初期(~妊娠4カ月)

皮膚の乾燥が大敵ですので、潤いを与え肌を柔軟に保っておくことが大切です。

妊娠線クリーム等でケアを始める場合は、少しでも早い段階から実行することをお勧めします。

またクリームだけでなく、食生活の面からも予防できますので意識した食事を心がけるといいでしょう。

妊娠初期にあたる4カ月頃はまだお腹は目立りませんが、食べつわりの妊婦さんの場合この時期からでも体重が増加しやすいので、妊娠線の出始めには注意が必要です。

妊娠中期(妊娠5カ月~)

妊娠5カ月目というと、お腹が大きくなり始める頃です。

6、7カ月頃になるとつわりが治まる人も多く、この時期に食欲が戻ってくる方も多くなります。

肉体がふくよかになり乳房も大きくなってくるので、乳房に妊娠線が出来る方も増えやすく注意が必要です。

妊娠線ができた妊婦さんの内、約10%が7カ月目に出来ている言われています。

 

妊娠後期(妊娠8ヶ月〜)

妊娠後期は赤ちゃんも大きく成長し、お母さんが自分の足元が見えなくなるくらいにお腹が出てきます。

妊娠線ができた妊婦さんの内、約20%が妊娠8、9カ月目に、約25%強が臨月の10カ月に出来ていると言われています。

つまり、臨月が近くなれば近くなるほど妊娠線ができる可能性が高まりますので、この時期まで妊娠線ができなかった人であっても油断は禁物です。

油断していると出産直前2週間位の間に急に妊娠線ができることもありますので注意が必要です。

妊娠後期にも記しましたが妊娠線はお腹の大きさに関わらず、急に出来てしまうケースが存在します。

ですのでクリーム等の保湿ケアは少しでも早く、最低でも臨月前に始めるよう心がけることをお勧めします。

また、お腹が大きくなるのが早いと感じる人や乾燥肌やかゆみが気になる人などの場合も、出来る限り早めにケアを行っていくことをお勧めします。

具体的にいつ始めればいいかよくわからないと感じている方も、とにかく早め早めのケアで対処しみてください。

いずれにしてみても妊娠線を回避するためには、早ければ早いほど効果的であることを覚えておいてくださいね。

たとえ既にできてしまったという場合でもあっても、妊娠線がそれ以上広がらないようケアを怠らないようにしていきましょう。

 

 

妊娠線対策に行いたいこと

では、妊娠線対策は具体的にどのようなケアを行っていけばいいのでしょうか。

まず最初に挙げておきたいのがバランスの良い食生活です。

つわりが終わり食欲が出始めてくると、過食になり体重が増加しやすくなります。

 

 

よくお腹の赤ちゃんと二人分と表現されますが、栄養のバランスやカロリーを考えずに食べ過ぎてしまうと、当然母体と赤ちゃんにいい影響を与えません。

 

妊娠線ももちろんですが、体重が増えすぎてしまうと妊娠中毒症や肥満胎児などの深刻な問題をも抱えてしまう恐れがあります。

ですので正しい食生活を意識し、マタニティーでもできる適度な運動を毎日に取り入れることが大切になります。

 

 

例えば、ウォーキングやスイミング、ヨガやティラピスなど、心身に負担のかからない程度に続けてみることをお勧めします。

適度な運動には高いリフレッシュ効果も期待でき、妊娠中に抱えやすい肩こりや腰痛、不眠などの改善にも役立てることができますよ。

具体的な食事内容については、高タンパク・低脂肪・繊維質の食材、つまり野菜やお魚に大豆、鳥や豚といったお肉をメインにバランス良く摂るよう意識してみてください。

 

ちなみに妊婦さんに必要な1日の摂取カロリーは、妊娠初期~妊娠中期で2000カロリー、妊娠後期で2150カロリーが目安とされています。

体重増加は8~10㎏に抑えることが理想的です。

 

 

太り過ぎもよくないですが、体重を意識するばかりにダイエットのような食事制限をすることも赤ちゃんの成長の妨げとなり、出産に必要となる体力保持ができなくなどの問題がありますので、上手くコントロールしていくことが大切になるでしょう。

 

 

次に挙げておきたいのが、肌に行う直接的な保湿ケアです。

 

潤いのためのケアは食生活からも行えますが、やはり直接的なケアも欠かすことはできませんよね。

 

妊娠線を予防するためには、お腹が大きくなる前からしっかりとした保湿ケアで肌に潤いを与え、毎日マッサージしながら肌を柔軟にしておくことが理想的と言えます。
肌が潤いに満ちて柔らかくなっていれば、お腹が急に大きくなることがあっても無理なく皮膚が伸びることができます。

 

 

マッサージを行うことで内側の真皮・皮下組織も軟らかく柔軟になっていきますので、手間がかかっても毎日の肌ケアを怠らないようにしましょう。

 

妊娠中はホルモンのバランスが崩れやすくかさつきやかゆみが起こりやすいですので、普段乾燥肌でない方であっても油断は禁物ですよ。

 

最後に挙げておぎたいのが、保湿ケアの一環であるマッサージについてです。

 

妊娠線の予防マッサージをする範囲は意外と広範囲です。

 

 

お腹全体・バスト・二の腕・おしり・ふともも・足の付け根・ひざの裏など、お腹以外の部位にもできるのが妊娠腺ですので、これらの部位に適したマッサージを知って正しく行っていきましょう。

 

 

またマッサージはただすればいいというものではなく、そのやり方には注意が必要です。

 

妊娠線予防のマッサージは、肩や腰などコリを解消するためのマッサージとは異なります。

揉んだり叩いたりといった、肌に刺激の強いマッサージは行わないようにしてください。

 

 

クリームやオイルを使って、肌の保湿や弾力を高めることを目的とした肌に負担のないマッサージを行っていきましょう。

 

加えて、マッサージケア中にお腹が張ったり気分が悪くなったりした際には、すぐにケアを中断し休むことも忘れないでください。

 

妊娠線を作らないためには必要なケアですが、お腹の赤ちゃんと母体の健康を一番に考えることが何よりも最優先です。

 

 

マッサージケア自体に不安がある場合は担当の医師に相談し、医師からマッサージを控えるよう言われた場合などには、必ずその指導に従ってください。

 

 

 

妊娠腺が気になる代表的な部位の具体的なマッサージ方法

 

それではここからは、妊娠腺が気になる代表的な部位の具体的なマッサージ方法についてご紹介してみたいと思います。

 

お腹全体

一番気になる部位になると思いますが、妊婦さんにとって一番大切な部位でもあります。

赤ちゃんがそこにいることを感じながら、優しくなでるようにクリームを塗っていきましょう。

押したり強く引っ張ったりせずに、お腹に手の平を当て「の」の字を描くようにクリームやオイルを伸ばすといいでしょう。

 

 

二の腕・太もも・お尻

これらの部位は下から上に手の平でクリームを伸ばすようにマッサージします。

妊娠中は血行の流れも悪くなりがちですので、下から上へとマッサージすることで血行改善に役立てることもできます。

 

 

バスト

乳首を境に上部は下に向け、下部は上に向け、手の平でやさしくマッサージします。

このマッサージは、妊娠線の予防だけでなく授乳準備のおっぱいマッサージの役割も果たします。

また、鎖骨の下を鎖骨と平行に内側から外側に向かってさすっていけば、胸が張り始めた時などに楽になれます。

いずれも継続することが大切ですので、日々の中でストレスにならない工夫をすることも大切になると思います。

例えばマッサージの場合、塗る範囲が広く負担が大きいと感じるような日には一番ケアをしたい部位だけに留めるなど、無理なく続けていけるやり方を自分なりに考えてみてください。

 

妊娠線の予防は、続けることが面倒で辞めた途端にできてしまった…といったケースも多くありますので、根気強さが求められるかもしれませんね。

 

妊娠腺予防に用いるクリームやオイルは保湿力の高いものやオーガニックのものなど色々と選択しがありますが、自分が安心して使えると感じたものを用いるのが一番です。

 

自分の肌質も考慮しながら、母体だけでなく赤ちゃんにもやさしいと思えるものを選択してみてください。


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