妊活から二人目の出産と育児

本当に葉酸サプリ飲んで!国はあなたに元気な赤ちゃんを産んで欲しいと思っている。

妊娠を希望する方や、妊娠中の方は、日ごろ摂れる分とは別に、葉酸を一日に約400㎍ずつサプリメントなどで摂取することが望ましいと言われています。

中には葉酸を含む栄養食品を支給する国もあるくらいですから、葉酸と健康な赤ちゃんとの間の関連性というものは広く世界で知られていることです。

日本ではサプリメントを支給されるということはありませんが、2002年以降の母子手帳には妊娠期に葉酸がどれくらい必要なのかが書かれており、厚生労働省が主導して、出産と栄養についての啓蒙を行っています。

我が国に限らずきっとどの国も、国民には元気な赤ちゃんを産んで欲しいと考えている。

それはどうしてかと言えば、純粋に健康な子を望む気持ちもあるでしょうが、国の立場でドライに考えれば、国力を落とさないため、財政を圧迫しないためという側面が強いはず。

国はただの親切で葉酸を勧めているのではなく、切実に葉酸を摂取して欲しいと考えているのです。

中にはサプリメントなんて所詮気休めだと思う方もいるかもしれませんし、サプリメント業界が儲けるためにちょっと大げさに言ってるんでしょ?と思う方もいるかもしれません。

それも否定はできないところですが、国がサプリメントの摂取を勧めるというのはどういうことなのか、そして葉酸がどれだけ頼りにされているのか、葉酸の必要性を国の立場というちょっと違った視点から見てみましょう。

先天性の障害リスクを下げる葉酸で医療福祉費を節約したい

妊娠期に葉酸を摂取することで具体的に胎児にはどんな効果が期待できるのかと言うと、二分脊椎症発症リスクと、ダウン症の発症リスクを軽減することができると言われています。

晩婚化が進み、高齢出産になるケースが多い昨今では特に先天性の疾患が増加傾向にありますから、リスクが軽減できるのであれば頼らない手はありません。

我が子が五体満足で健康に生まれてきてほしいと考えるのはどんな方も同じだと思います。

国も同じように、子どもは健康で元気に生まれてきてほしいと考えるでしょう。

しかしそれは単に新しい命に対する愛情ゆえというだけではなく、障害児が増えるとその分だけ医療福祉に掛かるお金が増えるからという側面も絶対にあります。

愛情と言うのであれば、ちょっとした障害があろうがなかろうが、元気ならそれで良いということになるはずです。

でもそうではありません。国は障害児が生まれるリスクを下げるために葉酸を摂りましょうと言っており、元気な赤ちゃんが生まれて欲しいと、それぞれの親とはまた違った感覚で言っているのです。

日本には障害児福祉手当や特別児童扶養手当など手厚い保障がある

万が一、我が子が二分脊椎症やダウン症などを発症した場合、私たちは当然それなりの国の援助があるものだと思いますよね。

実際にその通りで、症状の重さによって援助額は大きく異なりますが、障害を持って生まれた子には障害児福祉手当や特別児童扶養手当など、いくつかの助成制度が用意されています。

また、知的障害者に対する一貫した指導や相談、援助措置を受けやすくするために交付される療育手帳を取得することで、給付金の受け取りがスムーズになったり、税金の免除や公共交通機関の減額といったサービスを受けられたりします。

それらの制度を上手に活用することで、例え障害を持った子を育てようと決めたとしても、養育にかかる費用が健常児と大きく変わるということはないそうです。

しかしそれは国の援助があってこその話で、かかる費用は必ずどこかで誰かが負担しています。

これらは国民の税金から賄われているわけですから、私たち一人ひとりが負担しているということになりますが、国にとってみれば税金の使途の圧迫は大問題ですから、医療費も福祉費も少なくなるに越したことはありません。

必要な人にしっかり手厚い保障をするために、保障の対象になる人を極力減らす努力というのも国は必要なのです。

高齢出産に対する懸念

国にとってみれば、そもそも障害児が生まれるリスクが高まる高齢出産を選択しないで欲しいと考えるのが正直なところでしょう。

多くの人が高齢出産を余技なくされる状況を作ったのは国だろうという反論もあることだろうと思いますが、高齢出産はできるだけ控えていただきたいというのが正直な本音なのではないでしょうか。

やはりその分だけ、どうしても助成金などがかさんでしまうからです。

誤解しないでいただきたいのは、高齢出産=「障害を持った子が産まれる」だとかと言っているのではなく、出産年齢が上がるにつれ、もろもろのリスクが上昇することが分かっているから、出来るだけ早く生んで欲しいというのが本音なのではないかということ。

理想を言えば、国は本当に心から、国民の誰一人として病にかからず、事故も犯罪も災害もなければ良いと思っているはずです。その度にお金がかかりますから。

そんなことは無茶な話だし、確かに婚期や出産年齢が上がってしまうのは社会システムに問題があるという側面も絶対にあるのだけど、国は切実に、私たち国民の無病息災を願っている。

こと障害児の誕生に関する対策の一つとして、国民一人ひとりに先天性の疾患リスクを下げる葉酸の重要性を伝えることをしているのです。

不妊治療にも国のお金がかかる

高齢出産とセットで考えなければならないのが不妊治療です。

不妊治療にも助成金は支払われますが、年次を重ねるごとに支給者は増加の一途を辿り、2016年からはついに43歳以上の方への助成が廃止され、助成を受けられる年齢でも、助成回数が減りました。

不妊治療を受ける人の数は年々増えているのに、いずれの年齢の方にも同じように助成金を支払うのは難しいことですよね。

どれだけ子どもが欲しいという意志があっても、医学的に妊娠が可能だと言える年齢には限度がありますから、制限を設けるのは仕方のない処置だと思います。

現代においては、女性も仕事上のキャリア形成などを考え結婚はともかく妊娠は先送りにするという方は多いと思います。

若い年代では所得の低さやハードワークが仇となり、結婚自体が遅れてしまったり、妊娠前に体を壊してしまう方も多いと聞きます。

いずれの場合においても、子どもが欲しいと少しでも思うのなら、体を大切にすることが肝心です。

葉酸の重要性をもう一度考えてみて

日本は高福祉国家ですから、きちんと手続きさえ行えばハンデを背負っていたとしても少しずつ負担を減らしながら生活することができます。

しかしその仕組みは国が健全であればこそですから、助成や保障が当たり前ではなく、自分でできることは自分でやるということが大事。

妊娠や出産に関して言えば、葉酸サプリを早めに適量摂っておくことで胎児の健康を守る可能性が上がるだけでなく、母体の健康度にも強く影響します。

所詮サプリメントではありますし、葉酸だけ飲んでおけば問題ないというわけではありません。しかし、少なくとも一部の先天性の障害を持つリスクを下げる効果があるということは間違いありません。

母子ともに健康というのが、人情的に見ても、国という立場から見ても一番喜ばしいことです。

国が葉酸を勧めるのは、「赤ちゃんの健康のためですよー」という言葉から受けるマイルドな印象とは裏腹に、「本当に冗談じゃなく葉酸摂って!」という切実さがこもっているのではないかと思います。

もし、サプリメントなんて気休めだしなんの効果もないと考えている方がいましたら、国がこれだけ勧めてるってどういうことだろう?という視点を持って、葉酸の重要性をもう一度考えてみて欲しいのです。


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